トヨタ自動車は9月12日に開幕するフランクフルト国際モーターショー(IAA)に燃料電池を搭載したハイブリッド車(FCHV)を出展する。FCHVの量産車は2015年に日本、米国、欧州市場で発売する計画。
\FCHVは従来のハイブリッド車で搭載していた内燃エンジンの代わりに燃料電池を用いたもので、航続距離は500キロメートルを超える。IAAに出展するモデルは4ドアのセダン。水素タンクの開発が進み、従来は4つの水素タンクを搭載していたところをコンパクトな設計の2つのタンクに縮小する事に成功した。水素タンクは床下に配置し、広い車内空間を確保している。燃料電池も小型化した。
\トヨタは初代「プリウス」を発売してから世界市場の累計で550万台を超えるハイブリッド車を販売した。このうち欧州市場は10%以上のシェアを占めているという。
\ \■ 「ヤリス・ハイブリッドR」を世界初披露
\ \トヨタはIAAではこのほか、3ドアの小型車「ヤリス」をベースにしたコンセプトモデル「ヤリス・ハイブリッドR」を世界初披露する。同モデルは4輪駆動のハイブリッド車で、システム全体の出力は420hp。1.6リットルの4気筒ターボエンジン(出力300hp)が前輪を駆動し、後輪には各ホイールに電気モーター(出力60hp )を1基ずつ装備している。
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