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2013/9/13

総合 – 自動車産業ニュース

IAA開幕、電気自動車に再び注目

この記事の要約

ドイツのフランクフルトで12日、フランクフルト国際モーターショー(IAA)が開幕した(プレスデー:9月10~11日、トレードデー:9月12~13日、一般公開:9月14~22日)。今回はドイツの大手自動車メーカーが電気自動 […]

ドイツのフランクフルトで12日、フランクフルト国際モーターショー(IAA)が開幕した(プレスデー:9月10~11日、トレードデー:9月12~13日、一般公開:9月14~22日)。今回はドイツの大手自動車メーカーが電気自動車の市販モデルを出展しており、当初の期待ほど販売が伸びていない電気自動車に再び注目が集まっている。

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ドイツ政府は2020年に電気自動車(エレクトロモビリティー)の保有台数を100万台とする目標を掲げているが、同目標の達成は困難と見られている。2013年上半期(1~6月)の電気自動車の販売は2,500台以下にとどまっており、当初の大きな期待ほど販売が伸びていないのが現状だ。

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このような状況の中、独高級車大手のBMWが「i3」を初披露し、今年末から来年初めにかけ3万4,950ユーロからの価格設定で発売するほか、今年のIAAでは独自動車最大手のフォルクスワーゲン(VW)も今年秋に発売する小型車「アップ」の電気自動車「Eアップ」(2 万6,900ユーロ~)を出展している。VWは2014年初めには「ゴルフ」の電気自動車「Eゴルフ」も発売する予定。業界では「Eゴルフ」の価格は3万3,000~3万5,000ユーロになると予想している。また、ダイムラーはすでにいくつかの見本市でも公開しているメルセデス・ベンツ「Bクラス」の電気自動車を出展しており、同モデルを2014年にまずは米国で発売する計画を明らかにしている。

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ただ、業界では電気自動車の普及にはまだ時間がかかるとの見方が強く、専門家らは電気自動車の市場シェアの拡大には、航続距離の伸長や充電インフラの整備などが課題になるとの見解を示している。

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