仏自動車部品大手プラスチック・オムニウムは2日、熱可塑性樹脂製リアオープニングモジュールの生産を開始したと発表した。同社が熱可塑性樹脂のみを使用したリアオープニングモジュールを生産するのはこれが初めてで、新型プジョー「308」に採用される。
\同モジュールは後部荷室扉であるテールゲートを中心とした複合部品で、リヨン・シグマテック研究開発センターが開発し、東部オートマルヌ県のラングル工場と北東部テリトワール・ド・ベルフォール県のフォンテーヌ工場で生産する。熱可塑性樹脂を使用することでテールゲートの重量は12キログラムと、スチール製のものと比べ3キロの軽量化に成功しているほか、デザインの自由度が高まりリサイクルし易いなどのメリットがある。
\プラスチック・オムニウムはこれまで、熱硬化樹脂製あるいは熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂を組み合わせたテールゲートを生産してきたが、熱可塑性樹脂製テールゲートがラインナップに加わったことで、自動車メーカーの多様なニーズにさらに柔軟に対応できるようになったとしている。今年のテールゲート生産量は100万台分と見ており、今後5年以内に同製品類による売上高を倍増させる計画だ。
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