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2013/9/13

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独レオニ、車載電線の軽量化技術をIAAで紹介

この記事の要約

独電線大手のレオニは開催中のフランクフルト国際モーターショー(IAA)で自動車用ワイヤーハーネス(電線)の軽量化技術などを紹介している。断面の面積の小さな銅線やアルミニウムを使用した電線、また銅と他の金属の合金を使用した […]

独電線大手のレオニは開催中のフランクフルト国際モーターショー(IAA)で自動車用ワイヤーハーネス(電線)の軽量化技術などを紹介している。断面の面積の小さな銅線やアルミニウムを使用した電線、また銅と他の金属の合金を使用した電線など同社の最新技術の採用により車載ワイヤーハーネスの重量を最大20%(中型車で6~8キログラム)軽量化できるという。

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アルミニウムを主要材料とした電線は、断面の面積が2.5平方ミリメートル以下、10平方ミリメートル以下、10平方ミリメートル以上の3種類がある。アルミニウム製の電線は、銅線と比べた場合、断面の面積は大きくなるものの、同水準の伝導性を確保することができ、重量は約50%削減できるという。

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また、銅とスズ、銅と銀、銅とマグネシウムの合金を使用した電線は、高い伝導率よりも機械的な強度を必要とする場合に適しているという。例えば、伝導率は低くなるものの、断面が0.35平方ミリメートルの銅線の代わりに断面が僅か0.13平方ミリメートルの銅とスズの合金を使用した電線に置き換えることも可能という。

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レオニはこのほか、同社が開発した技術計算ソフトウエア「CAD Tools TOODEDIS」をIAAに出展している。同ソフトウエアを使用して自動車の新モデルの開発過程でワイヤーハーネスの電気および熱シミュレーションを実施し、ワイヤーハーネスを最適化することで重量を最大15%削減することができるとしている。

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