フランスのオランド大統領は12日、フランスの工業復活に向けた10カ年の工程表を発表した。ロボットや自動運転など最先端技術の新技術の開発促進と雇用の創出が柱。
\パリのエリゼ宮(大統領府)で開催されたフランスの工業デザインとテクノロジーに関する展示会を訪れた同大統領は、保守政権のもとで国内の工業分野で70万人の雇用が流出した「失われた10年」以前の状態に戻すことを約束。自動運転車や電気飛行機、次世代高速鉄道をはじめとする34の優先分野を指定し、官民が協力して成長を後押しする方針を示した。政府関係者によると、工程表では今後10年間で47万5,000人の雇用が創出あるいは維持されることが想定されているという。
\エリゼ宮の展示会では最新のロボット技術やルノー・日産の自動運転車、EADSの電気飛行機、プジョーの超低燃費車などが披露された。オランド大統領は、「フランスは発明者、先駆者、そして生産者の国だ」と述べ、フランスが蒸気エンジンや熱気球、再充電電池などがフランスで開発されたことに言及、「これからもそうあり続けるのが我々の務めだ」と強調した。
\