欧州自動車工業会(ACEA)が17日発表したEU(マルタ、クロアチアを除く26カ国)の8月の新車販売(登録)台数は65万3,872台で、前年同月から5%減少した。これによって1-8月の販売台数は前年同期比5.2%減の784万1,596台となり、同期の販売としては同統計が開始された1990年以降で最低の水準に落ち込んだ。
\7月の販売は営業日が前年同月より1日多かったことに支えられて5%増の98万2,544台となり、3カ月ぶりに上向いた。しかし、8月は営業日が逆に1日少なかった影響もあって、再び低迷した。ユーロ圏経済は4-6月期にマイナス成長を脱したが、自動車市場の回復は遅れていることが浮き彫りとなった格好だ。(7月統計:15~16頁の表参照)
\主要市場の8月の販売は、英国が10.9%増となったが、ドイツは5.5%、フランスは10.5%、イタリアは6.6%、スペインは18.3%の幅で減少した。
\欧米の主要メーカーでは、最大手の独フォルクスワーゲン(VW)が11.2%減となったほか、PSAプジョー・シトロエンが17.3%減と大きく落ち込んだ。フォード、フィアットも小幅ながら減少した。
\日本勢はマツダを除いて低迷。下げ幅はトヨタが5.4%、日産が7.3%、スズキが18%、ホンダが20.6%、三菱が10.8%だった。
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