独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は販売価格が8,000ユーロ以下の低価格車市場への参入を検討している。VWとは異なるブランドから発売する方針で、当初は中国での生産・販売を視野に入れているという。同社のハンス・デマント氏がフランクフルト国際モーターショー(IAA)でメディアに明らかにした。年内にも同市場に参入するか決定する見通しという。
\デマント氏は、低価格車市場への参入におけるリスクやチャンスを調査するプロジェクトチームを統括している。VWによると、2012年における世界の低価格車市場の規模は約800万台で、2018年には欧州自動車市場と同じ規模に拡大する見通し。
\デマント氏によると、欧州で低価格車を販売する計画はないという。当初は中国で生産・販売する方向で検討しており、その後、インド市場でも販売する可能性があるとしている。中国は当該市場の規模が現在約350万台と最も大きく、生産コストも安い利点がある。最終決定が下れば、中国では2016年にも低価格車を発売する見通しを示している。
\