独ベアリング大手のシェフラーは15日、ドイツのシュヴァインフルト工場における車輪軸受の生産移管に伴う人員削減について労使が合意したと発表した。従業員約400人を削減する一方、将来は新たな製品の生産により85人分の職場を創出する。これにより同工場の従業員数は約430人になるという。
\シュヴァインフルト工場では車輪軸受の生産を2016年末で停止する予定。価格競争の圧力が高まり、同工場では利益の確保が困難になったことを理由としている。同工場では今後、開発、設計、販売などの業務を継続する。また、新たな自動車部品の生産を開始することにより、将来、約85人を採用する計画もあるという。
\人員削減に関する労使協議では、生産停止の時期を1年先送りしたほか、既存のパートタイム勤務の枠組み（全体の4％）に加えて、高齢従業員を対象にしたパートタイム勤務を200人増やすことで合意した。また、希望退職制度に応じる従業員には、退職金を規定よりも増額する。さらに、人員削減には配置転換でも対応し、移動する従業員には新たな職場で必要となるノウハウを取得するための研修機会を提供する。
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