仏自動車部品大手のプラスチック・オムニウムは11日、スロバキア西部のロゾルノ(Lozorno)に外装部品と構造部品の開発センターを開設したと発表した。自動車産業向けのプロジェクトが中心となり、同社の主要顧客であるドイツの自動車メーカーに主にサービスを提供していく。顧客の近くに拠点を設け、サービスを強化するとともに、開発コストを抑えるのが狙いという。
\開発センターは、コンピューターによる設計(CAD)やスタイリング、製品工学、品質管理、販売、調達を業務とする。オフィスが1,300平方メートル、実験スペースが300平方メートルの構成で、投資は約200万ユーロ。8カ国出身のエンジニア約110人が同センターに勤務し、最大160人まで増員できるとしている。
\同開発センターは、フランスのリヨン近郊にある同社のΣ―シグマテック研究開発(R&D)センターと密接に連携していく。また、ブラチスラバ大学やコシツェ大学、チェコのズリーン工科大学とも技術協力することで合意している。
\プラスチック・オムニウムは、フランスにはR&Dセンターを2カ所持つ。このほか今回開設したスロバキアも含め、自動車生産が活発な国(ドイツ、米国、日本、韓国、スロバキア)に12のR&Dセンターがある。さらに、フランスでは現在、燃料タンク・システムのR&Dセンターを、中国で外装部品のR&Dセンターを建設している。
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