欧州自動車産業情報、メーカーの動向、最新技術の情報を配信

2013/10/25

企業情報 - 部品メーカー

伊マニエッティ・マレリ、中国で自動車用照明の合弁設立

この記事の要約

伊自動車部品メーカーのマニエッティ・マレリは10月14日、中国の軍需メーカー、中国南方工業集団公司(CSI)の子会社である湖北華中光電科技と折半出資で合弁会社を設立すると発表した。自動車用のヘッドライトやテールランプを生 […]

伊自動車部品メーカーのマニエッティ・マレリは10月14日、中国の軍需メーカー、中国南方工業集団公司(CSI)の子会社である湖北華中光電科技と折半出資で合弁会社を設立すると発表した。自動車用のヘッドライトやテールランプを生産し、中国に自動車工場を持つメーカーに供給する。

\

新合弁会社は工場を武漢から約60キロメートルの孝感に建設する。建設投資は総額で約4,000万ユーロとなる見通しという。2015年第1四半期に生産を開始する計画で、生産規模は年約500万個、従業員数は800人以上になると見込んでいる。

\

合弁会社は、ハロゲン、キセノン、LED照明を使用したヘッドライトや、電球、LEDなどを使用したテールランプ、車両の前後に使用するフォグランプなどを生産する。製品は主に、中国の重慶長安汽車や同社の合弁会社に供給する。また、中国で現地生産するその他の自動車メーカーとの取引開始も視野に入れているという。

\

\

■ マレーシアの新工場が操業開始

\

\

マニエッティ・マレリは10月8日、マレーシアのペナン州バトゥ・クワン(Batu Kawan)で自動車用のヘッドライトやテールランプを製造する新工場の操業を開始した。同州のバヤンレパス(Bayan Lepas)にあった既存工場の生産能力が上限に達したため、新工場を建設し、旧工場から生産を移管した。新工場の建設により、ASEAN諸国および日本の自動車メーカーの需要に対応する。

\

新工場の生産規模は年170万ユニットから年220万ユニットに拡大する見通し。さらに将来は年290万ユニットに拡大する可能性があると見込んでいる。また、従業員数は現在約1,000人だが、さらに50%増える可能性もあるという。

\

マニエッティ・マレリによると、マレーシアが加盟する東南アジア諸国連合(ASEAN)は人口約6億人を抱える大きな市場であり、インドネシア、タイ、マレーシアの3カ国だけでも新車登録台数(2012年)は約300万台に達している。また、マレーシアの照明関連事業では、今後5年間で年平均15%の成長を見込んでいる。

\

新工場の製品は、ホンダ、マツダ、スズキの日本メーカーのほか、ASEAN諸国の現地自動車メーカーや同地域に工場を持つ欧米系メーカー(マレーシアのプロトンおよびプロドゥア、タイとインドのフォード、ゼネラルモーターズなど)に供給する。

\
一般・技術・その他 (旧)
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |