独炭素製品大手のSGLグループは18日、カナダのケベック州ラシュートにある黒鉛電極工場を閉鎖すると発表した。競争力の強化と利益率の改善に向けた取り組みの一環で、今年末までに生産を縮小し、2014年第1四半期に生産を停止する。今回の措置により、従業員約110人が影響を受ける。
\ラシュート工場は黒鉛電極を約3万トン生産する能力を持つ。黒鉛電極の世界需要は過去5年間、低迷を続けているほか、炭素繊維・炭素部品部門の開発や新製品導入の遅れによる業績低迷が背景にあるという。
\SGLグループは競争力の強化に向け、世界全体の事業を見直すとともに2012年比で約1億5,000万ユーロのコストを削減するプログラム「SGL2015」に取り組んでいる。2013年はすでに5,000万ユーロを削減できると見込んでいる。
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