自動車部品大手の米TRWは15日、伊フェラーリ初のハイブリッド車「ラ・フェラーリ」向けに電動油圧パワーステアリング(EPHS)システムを供給すると発表した。同システムは現在主流の油圧式に比べ走行100km当たりの燃料消費量を最大0.3リットル、走行1km当たりの二酸化炭素(CO2)排出量を同7グラム削減できるという。
\TRWのEPHSシステムは、コンパクトなモーターポンプユニット(MPU)と従来型のラック・アンド・ピニオンギヤを組み合わせたもので、他の電動パワステと同様にエンジン出力を利用しないため、エンジンに負荷がかからず燃費を改善できる。また、走行速度に対応するステアリング制御機能が付いており、市街地や高速道路など異なる走行環境でも安定した運転と操舵感を実現できるという。
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