スウェーデン自動車大手のボルボ・カー・コーポレーションは24日、電気自動車(EV)を非接触式で充電できる電磁誘導式無線給電システムの共同開発プロジェクトを終了したと発表した。結果は良好で、ケーブルを使用せずに効率良くかつ安全・快適に充電できる同システムは大きな潜在性があると評価している。同プロジェクトでは、乗用車やバスを使用して試験を実施してきた。
\同プロジェクトでは、地中に埋め込まれたコイルと、車体の下などに組み込んだコイルとの磁場を利用して充電するシステムを試験。ガレージや駐車場などコイルが埋め込まれた場所の上に車を停車させると充電できるシステムのため、充電用のケーブルやソケットなどを必要としない利点がある。ボルボは電気自動車(EV)「C30エレクトリック」をプロジェクトに投入した。C30エレクトリックでは、約2.5時間でフル給電することができたという。
\プロジェクトはベルギーの政府系研究機関フランダース・ドライブが主導し、ベルギーのバスメーカー、バンホール、電車などを製造するカナダのボンバルディアなども参加した。無線給電システムは、電動歯ブラシなど家電製品ではすでに実用化されている。
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