独化学大手バイエル・グループの子会社バイエル・マテリアルサイエンスはこのほど、本社のあるレバクーゼンにある技術センターの設備増強と工場の生産能力拡大に総額で4,500万ユーロ以上を投資したと発表した。これにより、主要顧客である自動車や建設業界などのニーズにより適した製品を開発するための環境を整えるとともに、需要拡大に対応する。
\技術センターでは、発泡材の開発に向けて最新設備を導入し、開発作業を効率化した。同センターでは、例えば、自動車の防音材や断熱材として使用するポリウレタンフォームなどを開発している。今回の設備投資は1,000万ユーロ以上になるという。
\工場では、3,500万ユーロを投資して、塗料原料の製造設備を導入した。世界市場における塗料・接着剤の原料需要は平均で年4%増加すると予想されており、生産設備の増強により生産能力を高めた。同工場では、塗料用原料の前駆物質(プリカーサー)であるヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)やイソホロンジイソシアネート(IPDI)を生産している。
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