独自動車大手のダイムラーは3日、メルセデスベンツブランドの新車のオンラインショップを開設した。今年の夏に発表した新たなマーケティング・販売戦略「メルセデスベンツ2020・ベストカスタマー・エクスペリエンス」の一環で、特に若い年齢層の顧客を取り込むことができると見込んでいる。
\当初は、「Aクラス」「Bクラス」「CLA」「CLSシューティングブレーク」の4モデルをオンラインショップで販売する。顧客の質問はメールや電話、ライブチャットで対応し、予約を入れて試乗や販売員のアドバイスを直接受けることもできる。なお、試乗やアドバイスを受ける際には、顧客の好きな場所を選ぶことができるという。
\オンラインショップは当初、ドイツのハンブルクにある直営店が運営する。独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、2014年第1四半期には、ポーランドのワルシャワにある直営店でもオンライン販売を開始する予定という。
\ \■ ライフスタイルの変化などに対応、新たな顧客層を開拓
\ \ダイムラーによると、「メルセデスベンツ2020・ベストカスタマー・エクスペリエンス」では生活スタイルの変化などに配慮し、新しいマーケティングや販売戦略、アフターセールスサービス、金融サービスの導入に取り組む。新たな顧客層を開拓するとともに、既存顧客へのサービスを拡充する狙いもある。オンライン販売は顧客の生活に身近な空間を通してアピールする戦略であり、同様の戦略として、都市の中心部に販売店を開設する取り組みも進めている。2011年に東京、2012年にミラノ、2013年には大阪に販売店を開設しており、世界に現在約20カ所あるこの種のシティーストアを2020年までに2倍以上に増やすことを計画している。
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