独自動車部品会社のカイザー(パッサウ近郊のアイヒャ・フォルム・ヴァルト)は12日、会社更生法の適用をパッサウ区裁判所に申請したことを明らかにした。自動車市場の冷え込みで受注が落ち込み、資金繰りに行き詰った。今後、管財人のもとで再建を目指す。
\カイザーはダクタイル鋳造、グレーキャスト鋳造、アルミニウムやマグネシウム合金の自動車部品(エアバッグ、駆動構造部品、ブレーキペダル、ABS収納ケース、クラッチなど)を製造している。従業員数は660人で、12年の売上高は9,000万ユーロだった。
\同社は11月の給与支払いができておらず、雇用庁から立て替え払いをしてもらえる期間は来年2月までとなっている。管財人に任命されたミヒャエル・ヤッフェ氏は「残された時間は少ない。急がねばならない」と述べる一方、買収に関心を持つ複数の投資家がすでに現れているとし、再建の見通しは比較的明るいとの見解を示している。
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