英自動車工業会(SMMT)が23日発表した2013年通期(1~12月)の国内自動車生産統計によると、乗用車の生産は前年比3.1%増の150万9,762台に増加した。SMMTは今後も増加傾向が続き、2017年には約200万台に達すると予想している。
2013年に英国で生産した乗用車の約80%が輸出されている。SMMTは国外需要の高さは英国の自動車生産の質の高さが評価されている表れであると説明するとともに、政府と産業界の協力が、産業界に投資拡大への安心感を与えているとし、今後も政産の協力を続けることが自動車産業の発展に寄与するとの見解を示している。
2013年通期の商用車生産は、前年比21.7%減の8万7,671台にとどまった。欧州連合(EU)域内の需要低迷や国内の生産体制の再編・モデルチェンジが影響した。SMMTは、欧州大陸部で回復の兆しがあるなどの好材料もあるが、今後数カ月は全体に低迷が続くとの見通しを示している。
エンジンの生産は、前年比2.3%増の255万3,316基に拡大した。国内向けが9.0%増の102万6,050基と大幅に増えた。