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2014/2/21

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BMW、蘭VDLにMINIを生産委託

この記事の要約

独高級車大手のBMWは17日、自動車の受託生産メーカーであるオランダのVDLネッドカーにMINIの新モデル(ハッチ)を生産委託すると発表した。VDLネッドカーはオランダのボルン工場で2014年夏から生産を開始する。 MI […]

独高級車大手のBMWは17日、自動車の受託生産メーカーであるオランダのVDLネッドカーにMINIの新モデル(ハッチ)を生産委託すると発表した。VDLネッドカーはオランダのボルン工場で2014年夏から生産を開始する。

MINIの新モデルは2013年11月に英国のオックスフォード工場で生産を開始したばかりだが、BMWグループの成長戦略に伴う生産台数の拡大を見込み、生産委託によりオックスフォード工場の生産能力に余力を持たせ、生産体制を柔軟にする。BMWはグループの販売台数を2016年に200万台以上に引き上げることを目指している。ネッドカー工場の従業員数は現在約1,500人。年内の生産台数は数万台にとどまる見通し。

VDLネッドカーは、三菱自動車の欧州生産子会社ネザーランド・カー(ネッドカー)を前身とする。VDLグループが2012年にネッドカーの買収で合意し、2013年1月1日から、VDLネッドカーの社名で自動車の受託生産メーカーとして事業を開始した。

■ ネッドカーでMINIカブリオレの生産も

ネッドカー工場では2015年11月からMINIカブリオレの生産も開始するもようだ。2014年夏からは1交代制でMINIハッチの生産を開始し、カブリオレの生産を開始すると2交代制になるという。VDLネッドカーのRene Vounckx氏が独業界紙『オートモビルボッヘ』に明らかにした。

同氏によると、ネッドカー工場の生産能力は1日当たり1,000台であり、年間の稼働日を240日とすると年約24万台を生産できる計算になる。従業員数は年内に約400人増やす計画もあるという。

BMWはすでに、カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナル傘下のマグナ・シュタイヤー (オーストリア)にMINI「カントリーマン」と「ペースマン」を生産委託している。『オートモビルボッヘ』紙によると、マグナとの契約は2016年に終了し、その後はオックスフォードとネッドカーの2工場にMINIの生産を集約する方針であるという。

BMWの発表によると、BMWは2013年にMINIブランドのモデルを30万3,177台生産した。このうち、オックスフォード工場は17万5,986台を生産。マグナ・シュタイヤーは12万5,559台、その他の工場が1,632台を生産した。

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