フランスのタイヤ大手ミシュランが11日発表した2013年12月期決算によると、純利益は前年比28.3%減の11億2,700万ユーロだった。ユーロ高やリストラ費用、タイヤ販売価格の下落が響いた。ただ、今年の販売数量は回復が見込めるとし、配当を1株あたり2.5ユーロに増配することを決めた。
売上高は前年比5.7%減の202億4,700万ユーロだった。部門別で見ると、乗用車・軽トラック部門が3.6%減の106億9,300万ユーロ、トラック部門が4.6%減の64億2,500万ユーロ、特殊部門(建機、航空機など)が14%減の31億2,900万ユーロだった。
同社は、成熟市場は依然として需要が弱いものの、新興市場では需要の急速な拡大が続いていると指摘。14年は11%超の使用総資本率(ROCE)および5億ユーロの以上のフリーキャッシュフローを計上するという目標を示した。