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2014/2/28

総合 – 自動車産業ニュース

欧州議会、自動車排ガス規制案を承認

この記事の要約

欧州議会は2月25日、欧州連合(EU)域内で販売される自動車を対象とする新たな二酸化炭素(CO2)排出規制案を承認した。2020年までに新車のCO2排出量を走行1キロメートル当たり平均95グラム以下に抑えることを各メーカ […]

欧州議会は2月25日、欧州連合(EU)域内で販売される自動車を対象とする新たな二酸化炭素(CO2)排出規制案を承認した。2020年までに新車のCO2排出量を走行1キロメートル当たり平均95グラム以下に抑えることを各メーカーに義務付けるが、1年間の移行期間を設けて達成期限を20年末とする内容。各メーカーはEU域内で販売する新車の95%について、20年までに1キロメートル当たり95グラムの排出基準を達成し、同年末までにこれを100%とすることが義務付けられる。

また、「スーパークレジット」と呼ばれる低公害車に対する優遇措置は2020~2022年まで認める。走行1キロメートル当たりのCO2排出量が50グラム未満の電気自動車やハイブリッド車を1台販売すると2020年は2倍(2台分)とみなし、その後2021年は1.67台、2022年は1.33台、2023年は1台とし、段階的に引き下げる仕組み。総排出量を換算後の「みなし台数」で割ることで、他のモデルを含めた1台当たりの平均排出量を削減する。ただし、同スキームを通じて達成できる削減分は20~22年の3年間で最大7.5グラムに制限される。

新規制の導入には加盟国の正式な承認が必要となる。欧州議会と加盟国の代表は昨年11月に開いた会合で20年末までの段階的実施で妥協する案で合意していた。

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