欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は2月20日、英国がEUの大気質基準に定められた二酸化窒素(NO2)削減義務に違反しているとして、同国に対し「正式通知書」を送付したと発表した。
EUは「欧州に環境大気質と清浄な大気を広める指令」で定められた大気汚染の基準を原則として2010年1月1日までに満たすよう加盟国に求めている。英国ではこの達成が遅れており、政府は基準順守がマンチェスターやバーミンガム、リーズなど15地域では20年まで、大気汚染が特にひどいロンドンでは25年までずれ込むと認めている。EU指令は、10年までに基準を達成できない加盟国に対し、基準を達成するための「信頼が置ける実行可能な」計画を提出した場合には最長で5年間の期限延長を認めるとしている。しかし、英国政府はこうした計画を提出しなかたったため、欧州委は指令の定める義務に違反しているとして通知書の送付に踏み切った。英国政府は今後2カ月以内に回答することが求められる。