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2014/2/28

企業情報 - 部品メーカー

独エルリングクリンガー、排ガス処理システムで戦略提携

この記事の要約

独自動車部品大手のエルリングクリンガーは2月19日、産業用金属メッシュメーカーのGKDゲブリューダー・クッフェラートと自動車の排ガス処理システムの製造で戦略提携すると発表した。GKDは金属メッシュのフィルターを、エルリン […]

独自動車部品大手のエルリングクリンガーは2月19日、産業用金属メッシュメーカーのGKDゲブリューダー・クッフェラートと自動車の排ガス処理システムの製造で戦略提携すると発表した。GKDは金属メッシュのフィルターを、エルリングクリンガーはシーリングの製造および排気ガス再循環装置(EGR)システムへの組み込みに関するノウハウを提供する。

具体的には、3次元構造(3D)の金属ワイヤーメッシュで製造したGKDの低圧EGRフィルターをエルリングクリンガーが同社のシーリングシステムに組み込む。最初のプロトタイプはすでに複数の顧客にサンプル出荷しており、量産化に向けた試験も進めているという。両社の技術を組み合わせた最初の製品は2015年に生産を開始できると見込んでいる。

自動車業界ではエンジンの小型化(ダウンサイジング)が進められている。燃費の良い高性能な小型エンジンでは、ターボチャージャーやEGRの果たす役割は大きい。また、欧州連合(EU)が2014年に導入する次期排ガス規制「ユーロ6」では、窒素酸化物(NOx)の上限値が引き下げられる。NOxの削減では、EGRのほか、ディーゼル排気微粒子フィルター(DPF)、選択還元型触媒(SCR)、酸化触媒(DOC)など排ガス浄化装置の需要が高まると見込まれている。

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