独軍需・自動車部品大手のラインメタルは2月25日、自動車部品子会社のKSPGが新たに開発したコンパクトな設計が特徴の排出ガス再循環(EGR)バルブで総額2億5,000万ユーロの受注を獲得したと発表した。欧州および米国の大手自動車メーカーから受注した。
このEGRバルブは欧州連合(EU)の排ガス規制「ユーロ6」の基準を満たしており、ドイツの高級車メーカーが先ごろ量産車に採用したという。その他のメーカーでは、2014年および2015年に生産を開始するモデルに導入される予定。
EGRバルブは1980年代からディーゼルエンジンの排ガスに含まれる有害物質を削減する目的で導入されてきたが、最近ではガソリンエンジンの燃費を改善させる効果にも注目が集まっている。KSPGの新たなEGRバルブは小型であるため、エンジンルームのスペースを小さくすることにも寄与する。
KSPGは現在、ドイツ、チェコ、スペイン、米国、インド、中国の工場でEGRバルブおよびモジュールを年600万ユニット生産している。