英国のドライブシステムデザインは、大幅な効率向上と重量削減を実現した電気自動車(EV)向け次世代型パワートレイン「MSYS」を開発した。
英政府の技術戦略委員会(TSB)の助成を受けて開発されたMSYSは、YASAモーターズ製の軸方向磁束モーターをベースにマルチスピード・トランスミッションを備え、モーター冷却システムやパワートレイン制御、エレクトリカル・アーキテクチャが簡素化されている。連続出力55kW、最大出力100kWで、トルクは2,000Nm、91%以上のパワートレイン効率を誇る。ドライブシステムデザインのTylee-Birdsallテクニカルディレクターによると、通常EVに搭載されるシングルスピード・トランスミッションと比べ、MSYSは重量で40%、エネルギー消費量で10~15%の削減が可能だという。同社では、2016年第4四半期中にMSYSの生産を開始することを目指している。