欧州のアルミニウム圧延大手コンステリウム(本社:オランダ)は2月20日、クラッシュマネジメントシステム(CMS)と呼ばれるアルミ製の軽量な衝撃緩衝システムを開発したと発表した。市場で販売されている従来のアルミ製CMSに比べ15%軽く、強度は10%高いという。
CMSは車両の前部と後部に取り付けるもので、車体を腐食から保護する機能も持つ。コンステリウムは、仏南東部のヴォルップにある研究開発センターで新製品を開発し、自動車業界の顧客の協力も得て試験を実施した。
コンステリウムによると、自動車業界のアナリストは、アルミ製CMSは今後5年間で特に欧州の高級車で採用が進むと予想しているという。また、2018年までに欧州、北米、中国におけるアルミ製CMSの生産規模は合計で2,800万ユニットを超えると予想されている。
コンステリウムは、航空宇宙、包装、自動車業界向けのアルミ製品を製造している。従業員数は約9,000人。アムステルダムに本社を置き、フランスのパリとスイスのチューリヒに事業本部を持つ。