ボルボ・カーズは2月20日、ネット通販で購入した商品を自宅ではなく自家用車で受け取ることができるサービス「ローム・デリバリー」の試験プログラムを進めていることを明らかにした。
同社によると、昨年にネットで注文した商品の受け取りで不便を感じたと答えた人は全体の60%にのぼった。また、配送業者が再配達のために費やすコストは年間10億ユーロと試算されている。セキュリティ・アシスタンスサービス「ボルボ・オン・コール」をベースに開発されたローム・デリバリーは、配送事業者が一回限り有効な「デジタルキー」を用いて配送先の車の位置を特定し、車のドアやトランクの鍵を開閉して荷物を届けるというサービスで、集荷を依頼することも可能だ。
ローム・デリバリーの試験プログラムに参加した100人を対象としたアンケートでは、86人がこのサービスを利用することで時間が節約できたと回答した。ボルボは、「未来の車は、単なる移動手段をはるかに超えたものとなる」と、ローム・デリバリーの将来性を指摘している。
ローム・デリバリーは、2月24~25日にスペイン・バルセロナで開催された世界最大規模の携帯電話見本市「モバイル・ワールド・コングレス2014」で披露した。