ドイツのヴュルツブルク・シュヴァインフルト専門大学(FHWS)は2月18日、電気自動車を活用した電力供給システムのプロトタイプを開発したと発表した。最大20キロワットの電力を電気自動車から取り出すことができるという。
同大学の研究チームが中心となり開発したのは、電気自動車を再生可能エネルギーの余剰電力の蓄電池として活用し、非常時や電力需要の高い時間帯の自家発電などに蓄えられた電力を利用するためのシステムで、三菱自動車の電気自動車「アイ・ミーブ」とプラグインハイブリッド車「アウトランダーPHEV」および同社の電源供給装置「パワーボックス」を使用した。
三菱自動車は日本市場で2012年4月から最大1.5キロワットの電力を電気自動車から取り出すことができる電源供給装置(ミーブ パワーボックス)を販売している。今回のプロジェクトではこれを大幅に上回る最大20キロワットの電力を使用できるシステムを開発した。