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2014/4/4

一般・技術・その他 (旧)

ボルボ、フライホイール式エネルギー回生システムの実験進める

この記事の要約

スウェーデンのボルボ・カーズは、英トロトラック・グループ傘下のエンジニアリング会社フライバード・オートモーティブと協力して、フライホイール式運動エネルギー回生システム(KERS)の実験を進めている。燃費が25%向上し、8 […]

スウェーデンのボルボ・カーズは、英トロトラック・グループ傘下のエンジニアリング会社フライバード・オートモーティブと協力して、フライホイール式運動エネルギー回生システム(KERS)の実験を進めている。燃費が25%向上し、80psの追加パワーを生み出すことができるという。

「フライブリッドKERS」と呼ばれるこのシステムは、リアアクスルに配置され、減速時にブレーキのエネルギーがフライホイールを毎分最大6万回転という速さで回す。そして、車両が再発進する際、フライホイールのパワーが専用のトランスミッションを介して、後輪へと伝達される仕組み。前輪駆動のS60を使った実験では、0-100km/h加速のタイムを1.5秒短縮することが確認されており、一時的に四輪駆動になることで安定性も向上する。

ボルボ・カーズのクラブ副社長は、「フライホイールのエネルギーは車に短時間パワーを供給するのに十分だ。これは燃費に大きな影響を与える。我々の計算によると、新欧州ドライビングサイクル(NEDC)における運転時間のうち半分についてエンジンを動作させなくて済む可能性がある」と説明している。

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