独特殊化学大手のエボニック・インダストリーズと東京大学は8日、戦略提携を締結した。共同研究や人材育成などで協力する。
エボニックは2011年7月から、東京大学が実施する「成果の見える共同研究」を目指した共同研究立案企画プログラム「Proprius21」に参加しており、最先端の材料開発で共同研究に取り組んできた。今回の戦略提携は世界的な視点から産学共同研究に取り組む「Global Proprius21」の一環であり、今後はより広範囲にわたる研究分野で共同研究を実施するとともに、人材の育成や交流も含めた幅広い連携を推し進める。
エボニックは世界の有力大学との連携によりトップクラスの学術研究にアクセスできるほか、研究者の人材育成や各地域のニーズに応じた製品開発に取り組むことができるようになる。同社はこれまでに米国のミネソタ大学、中国の上海交通大学（SJTU）、サウジアラビアのアブドラ王立工科大学（KAUST）と戦略提携を結んでおり、東京大学は4校目の国際的な戦略提携となる。また、エボニックは昨年秋、シンガポール科学技術研究庁（A*STAR）とも戦略提携に関する趣意書を締結した。
