独自動車照明・電子部品大手のヘラーは4月30日、中国自動車大手の北京汽車(BAIC)と合弁会社を設立すると発表した。両社は3月26日にミュンヘンで合弁契約に署名している。当局の認可を経て、9月初めに事業を開始する予定。
合弁会社の社名は北京ヘラーBHAPオートモーティブ・ライティング。BAICは子会社BHAPを通して合弁会社に出資している。資本金は約3,000万ユーロで、出資比率はそれぞれ50%なっている。
今回の合弁事業では、既存の生産・開発能力を活用し、乗用車用照明の総合サプライヤーとしての地位を確立していく方針で、北京にあるヘラーの拠点を強化する。中国市場のニーズに合った照明システムを開発・生産するとともに、成長市場のアジア向け事業も強化する。
ヘラーの中国事業の売上高はグループ全体(2012/13年度:約50億ユーロ)の8%を占めており、今後この割合がさらに拡大すると予想している。従業員数は現在、約4,500人(グループ全体:約2万9,000人)の規模となっている。