ドイツ連邦陸運局(KBA)が5日発表した2014年4月の同国の乗用車新車登録は27万4,097台となり、前年同月に比べ3.6%減少した。昨年は3月にあったイースター(復活祭)の祝日が、今年は4月になったことが減少の主因とみられている。1~4月の累計は前年同月比2.9%増の98万5,850台となっている。
ブランド別の3月の登録台数は、最大手のフォルクスワーゲン(VW)が前年同月比4.9%減の6万523台。以下、アウディ(1.8%減)、メルセデス・ベンツ(5.7%減)などが続いた。輸入ブランドでは、シュコダが12.4%増の1万4,337台と2ケタ増の伸びを示した。ルノーも4.9%増と好調。3位は現代自動車で3.4%減の8,175台だった。
日本勢では、日産(20.1%増)、マツダ(35.0%増)が大幅な2ケタ増となったのに対し、スズキは0.9%の微減。トヨタ(13.6%減)、レクサス(20.0%減)、ホンダ(22.8%減)、三菱(37.6%減)、スバル(65.5%減)はいずれも2ケタ減となり明暗を分けた。
燃料別では、ガソリン車が全体の50.5%、ディーゼル車は48.0%を占めた。電気自動車は前年同月比25.8%増の599台だった。
■ 国内受注好調、4月は約4%増
ドイツ自動車工業会(VDA)によると、4月の国内受注は前年同月に比べ約4%増加、1~4月の累計では5%の増加だった。
4月の生産は前年同月比2%減の49万1,500台だった。イースターの祝日が影響していると見られている。1~4月の累計では前年同期比7%増の196万9,400台に拡大した。
4月の輸出は前年同月比1%増の37万7,400台。1~4月の累計は前年同期比8%増の152万3,200台に拡大した。