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2014/5/9

企業情報 - 部品メーカー

独トルンプ、金属3Dプリンターの合弁設立

この記事の要約

独工作機械大手のトルンプは6日、イタリアのレーザー加工機メーカーSISMAと金属3Dプリンター(積層造形)の合弁製造会社を設立すると発表した。出資比率はトルンプが55%、SISMAが45%となる。それぞれのノウハウを持ち […]

独工作機械大手のトルンプは6日、イタリアのレーザー加工機メーカーSISMAと金属3Dプリンター(積層造形)の合弁製造会社を設立すると発表した。出資比率はトルンプが55%、SISMAが45%となる。それぞれのノウハウを持ち寄り、3Dプリンターを使用して金属粉から量産品を生産できる製造技術の開発を目指す。

社名はトルンプSISMAで、本社をイタリア北東部のピオヴェーネ・ロッケッテに置く。3Dプリンターの導入により、従来のフライス削りや鋳造による金属加工工程の一部を積層造形に置き換えることができるようになると見込んでいる。

3Dプリンターは現在、プロトタイプの生産を想定した装置が多いが、今回設立した合弁会社では、耐久性や生産性に優れた量産向けの装置開発に取り組む。

SISMAはこれまで数年間に渡り、装飾品やファッション、歯科、産業用向けに小さな金属加工品の3Dプリンター技術を開発してきた実績を持つ。従業員数は約130人で、売上高は約3,300万ユーロ。年約1,000台のレーザー加工機を販売している。

トルンプも2000年に金属部品の積層造形装置「TrumaForm」を開発した経験を持つが、当時は3Dプリンター市場がまだ形成されていなかったという。今年から積層造形事業に再参入した。

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