独シーリング部品メーカーのカコ・グループは4月30日、中国の安徽中鼎グループが同社の資本の80%および国外のグループ会社を同社の親会社であるブラジルのサボ・グループから取得したと発表した。ドイツの連邦カルテル庁の認可などを経て取引は成立する。また、サボ・グループの米国法人であるサボUSAも安徽中鼎グループの傘下に入り、今後はカコUSAとして事業を継続する。サボ・グループはカコ・グループの資本の20%を引き続き保持する。
安徽中鼎グループは、シーリング、ゴム・プラスチック、金属など5つの事業部門を持つ。カコ・グループはこのうち、シーリング部門に組み込まれる。具体的には、オーストリアに拠点を置くZDホールディング・ヨーロッパ傘下の独立した事業部門として事業を継続し、本社は引き続きドイツのハイルブロンに置くほか、現行の経営陣も残る。カコ・グループは主に自動車産業向けにシーリング部品を供給している。
安徽中鼎グループのシーリング部門は安徽中鼎密封件(Anhui Zhongding Sealing Parts Co., Ltd.)が事業を担っており、大手の自動車メーカーや部品会社を顧客に持つ。