スウェーデンの高級車メーカー、ボルボ・カーズのサムエルソン代表取締役兼最高経営責任者（CEO）は8月20日、2014年の販売台数が前年比10％増加するとの見通しを示した。中国市場の好調と欧州市場の復調を受け、従来予想の5％増から上方修正した。
この日発表されたボルボ・カーズの上期（1～6月）決算は、営業利益が12億コルナとなり、前年同期の5億7,700万クローナの赤字から黒字に転じた。売上高は前年同期比15％増の647億9000万クローナに拡大した。サムエルソンCEOは、「一流の安全性と環境性能に対する需要の拡大が、我々の成長を支えている」と指摘。14年通年の営業利益は前年とほぼ同水準になるとの見通しを示した。
上期の販売台数は9.5％増の22万9,013台だった。米国では10％減となったものの、中国が34.4％、スウェーデンが20.2％、西欧が8.4％それぞれ伸びた。サムエルソンCEOは、「中国ではプレゼンス拡大が続いており、今年は8万台以上の販売を見込んでいる。欧州市場も回復の兆しが見えている。米国では新しい経営体制のもと、業績改善に向けた取り組みを進めている」と述べた。
