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2014/9/12

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独ダイムラー、生産体制を刷新

この記事の要約

独自動車大手のダイムラーは10日、世界の工場の生産体制を刷新すると発表した。従来は各工場が生産を管理していたが、今後は、新組織メルセデスベンツ・カーズ・オペレーションズ(MO)を中核に製品構造によってグループ化する仕組み […]

独自動車大手のダイムラーは10日、世界の工場の生産体制を刷新すると発表した。従来は各工場が生産を管理していたが、今後は、新組織メルセデスベンツ・カーズ・オペレーションズ(MO)を中核に製品構造によってグループ化する仕組みとする。

具体的には、後輪駆動アーキテクチャ(MRA)、前輪駆動アーキテクチャ(MFA)、SUV(MHA)、スポーツカー(MSA)、パワートレインアーキテクチャ(MPA)に生産をグループ化する。また、新組織MOは、物流と品質も集中管理する。

MRAの対象となるモデルは「Sクラス」「Eクラス」「Cクラス」で、コンパクトカーを中心とするMFAには「Aクラス」「Bクラス」「CLAクラス」「GLAクラス」のほか、将来は「CLAシューティングブレーク」も加わる。また、SUVのMHAには「Mクラス」「Rクラス」「GLクラス」「Gクラス」、スポーツカーのMSAには「SLクラス」「SLKクラス」が分類される。

新体制で生産する最初のモデルは新型「Cクラス」で、今年に入り4工場で生産を開始した。具体的には、ドイツのブレーメン工場で2月に生産を始め、5月には南アフリカのイーストロンドン工場で、6月には米タスカルーサ工場で、7月には中国の合弁会社である北京ベンツ・オートモーティブ(BBAC)も生産を開始した。

ダイムラーは新しい生産体制により、メルセデス・ベンツの生産能力を大幅に増強すると同時に、高い競争力を長期的に維持することを目指している。

■ 国内工場に2014年は30億ユーロ以上投資

ダイムラーは同日、国内工場への投資が2014年は30億ユーロ以上になると発表した。シンデルフィンゲン工場には主に新モデル向けに10億ユーロ以上を投資、ウンタートュルクハイム工場にはエンジンの生産拡大などに10億ユーロ、ブレーメン工場の生産能力拡大には約7億5,000万ユーロを投資する。さらに、ラスタット工場には「Bクラス」の電気自動車の生産に向けた投資などを実施する。

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