印鉄鋼大手タタ・スチールは10月21~25日にドイツのハノーバーで開かれる国際板金加工見本市「ユーロブレッヒ」で幅広い分野の新製品を紹介する。
タタ・スチールの熱間圧延ストリップ鋼は加工のし易さで定評がある。同社はエンドマーケットにおけるニーズの高まりに対応するため、熱間圧延品のレンジを拡大。溶接性と展延性を高めた低硫黄清浄鋼や高強度低合金鋼をラインナップに加えた。
冷間圧延ストリップ鋼の分野では、成形性と強度を向上させた製品を紹介する。先進超高強度鋼は従来の性能は維持したまま軽量化を実現する。金属めっき鋼では、めっきの重量を削減すると同時に耐久性を向上させた製品も披露される。
タタ・スチール・ヨーロッパのチーフ・コマーシャル・オフィサー(CCO)を務めるアダム氏は、「これらの新製品は顧客との協力の結果生み出されたものだ」と強調。例えば、自動車産業に対してコスト削減、軽量化、性能改善に貢献する先進的な製品を顧客に提供することによって、同社の自動車産業における地位の向上につながっていると説明している。