日産自動車が率いるコンソーシアムはこのほど、英国で電気自動車(EV)の急速充電網の整備プロジェクト「ラピッドチャージ・ネットワーク」を発足させた。充電インフラの設置を加速させ、EV普及に弾みをつけることが狙い。
コンソーシアムには日産のほか、BMW、フォルクスワーゲン(VW)、ルノーが参加する。プロジェクトは欧州連合(EU)の「汎欧州運輸網(TEN-T)」プログラムから助成を受け、複数方式に対応したマルチスタンダード急速充電器を全国70カ所、1,100キロメートルにわたって設置する。設置場所にはストランラー、リバプール、ホリーヘッド、バーミンガム、フェリックストー、リーズ、キングストン・アポン・ハルおよび5つの国際空港が含まれる。
英国のクレーマー運輸担当相は、「我々はプラグインビークルの普及に真剣に取り組んでおり、消費者と産業界がEVに移行することを後押しする包括的な施策を実施している。英国は今や欧州で最も優れた急速充電ネットワークを有している。このようなプロジェクトは、産業界が急速な発展を遂げるマーケットに信頼を寄せていることを示すものだ」と述べている。