スウェーデン自動車大手サーブの親会社であるナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン（NEVS）は24日、サーブ従業員の一時解雇（レイオフ）を実施すると発表した。最大200人が対象となる。今年5月末に生産を停止した後、早期の生産再開をめざしてきたが、長期的な資金確保が難しく、生産開始のメドがたたないことから人員削減を決めた。メディア報道によると、サーブの従業員数は現在約500人で、今回の措置により全体の3分の1以上が影響を受ける。
NEVSの発表によると、同社は10月8日の債権者との会議で事業再建計画を発表する予定。人員削減はこの再建計画の一環に位置付けられる。残りの従業員は、生産再開に向けて生産設備を良好な状態に維持するための保守業務などに携わる。NEVSは生産再開とともに新モデルの開発にも意欲を示している。
