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2014/9/26

一般・技術・その他 (旧)

独研究チーム、超音波を自動運転などに活用

この記事の要約

ドイツのエアランゲン・ニュルンベルク大学は、コウモリが超音波の反響から位置を特定している仕組みをロボットのナビゲーションや自動運転に活用する研究に取り組んでいる。コウモリが受粉を媒介する植物がコウモリに見つかりやすいとい […]

ドイツのエアランゲン・ニュルンベルク大学は、コウモリが超音波の反響から位置を特定している仕組みをロボットのナビゲーションや自動運転に活用する研究に取り組んでいる。コウモリが受粉を媒介する植物がコウモリに見つかりやすいという特徴を持っていることにヒントを得た。このプロジェクトはフォルクスワーゲン(VW)財団の支援イニシアチブ「エクスペリメント!」の助成を受けている。

超音波が物体に当たり反射して戻ってくるまでの時間から距離を測定するソナーシステムは、自動車やロボットですでに実用化されており、車間距離など間隔を測定するシステムで主に活用されているという。エアランゲン・ニュルンベルク大学の研究チームはソナーシステムをロボットのナビゲーションや自動運転など、より複雑な操作に活用する研究に取り組んでいる。

■VW財団、新しい研究を支援

研究チームによると、例えば、キューバ原産の植物マルクグラビア・エベニアは、葉が凹面鏡のように丸みがある形になっている。この形はコウモリの超音波を極めて反響しやすいため、周辺の他の植物に比べてコウモリに見つかりやすいという。研究チームはコウモリに受粉を頼る他の植物も研究し、その特徴を研究に生かそうとしている。ただ、超音波を操縦技術に活用する研究はこれまでにあまりなく、実用化できるかどうかは不透明な状況という。

VWの支援イニシアチブ「エクスペリメント!」は、成果の見通しが不確実な新しい研究を支援するプログラムで、2012年11月に発足した。応募数は多く、今年は630件の申請から19件のプロジェクトが支援を受けている。

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