独自動車部品大手のエルリングクリンガーは21日、子会社のエルリングクリンガー・クンストシュトフテヒニックがドイツの樹脂製品メーカーのポリテトラを買収すると発表した。ポリテトラは産業用の熱交換器や電熱器などを生産している。同社の買収により非自動車分野での新しい収益源を確保した。
ポリテトラは樹脂製の熱交換器や電熱器、フッ素重合体や高性能樹脂を使用したホース、樹脂部品などを生産している。同社の製品は主に、プラントエンジニアリングや化学、エネルギー、発電技術、半導体の分野に投入されている。また、同社の製品は今後、一戸建てやハウスボート向けの地熱を利用した暖房設備でも需要が見込まれている。ポリテトラの従業員数は32人で、2013年の売上高は約500万ユーロだった。
エルリングクリンガー・クンストシュトフテヒニックは高性能樹脂製のシール材や構造部品などを生産している。製品は主に、自動車や工作機械、医療機器などに供給している。2013年の売上高は9,260万ユーロだった。