米自動車部品大手ボルグワーナーは7日、ポルトガルに新工場を開設したと発表した。欧州で排ガス再循環(EGR)システムの需要の高まっていることを受け、EGRクーラーやEGRチューブ、乗用車および商用車向けグロープラグ制御モジュールなどを生産する。
新工場は北部ヴィアナ・ド・カステロ県ラニェゼスにある。2万6,000平方メートルの面積を持ち、現在ヴァレンサでレンタルしている工場よりも生産用スペースが50%拡大する。ヴァレンサ工場からラニェゼス工場への生産移管は来年初頭に完了する見通しだ。ボルグワーナー・エミッションシステムズのエリクソン社長は、「ポルトガルの戦略的に重要性が高い立地に投資することにより、有害物質の排出を削減する先進的なEGRソリューションで世界をリードする我が社のポジションが強化される」と述べた。
EGRは排気の一部を吸気系に戻し、混合気が燃焼する時の最高温度を低くすることで、有害物質の窒素酸化物(NOx)の生成を抑えるシステム。ボルグワーナーはEGRの世界需要が2013年の2,120万基から、18年には3330万基へと約6割増えると見込んでいる。