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2014/12/19

企業情報 - 部品メーカー

日本電産、独車載用ポンプメーカーを買収

この記事の要約

日本電産(京都府京都市)は12日、仏子会社の日本電産モーターズ・アンド・アクチュエーターズを通してドイツの車載用ポンプメーカーであるゲレーテ・ウント・プンペンバウ(Geraete- und Pumpenbau GmbH […]

日本電産(京都府京都市)は12日、仏子会社の日本電産モーターズ・アンド・アクチュエーターズを通してドイツの車載用ポンプメーカーであるゲレーテ・ウント・プンペンバウ(Geraete- und Pumpenbau GmbH Dr. Eugen Schmidt、以下GPM)を買収すると発表した。規制当局の認可を経て、取引は2015年12月に完了する予定。GPMのポンプと日本電産のモーター技術やグループ会社である日本電産エレシスのコントロール技術を組み合わせ、電動ポンプのモジュール化・システム化への取り組みを加速する。

GPMは1939年の設立で、乗用車や商用車向けにウォーターポンプやオイルポンプ、モジュールポンプなどを開発・生産・販売している。2013年通期の売上高は2億6,590万ユーロ、従業員数は1,047人(2013年12月末時点)だった。欧州市場でトップクラスのシェアを持ち、独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)・グループやダイムラーと長期に渡る強い取引関係を持つという。

日本電産は、自動車メーカーがアイドリングストップ機能搭載車やハイブリッド車、電気自動車の開発・生産を強化しているのを受け、電動ウォーター/オイルポンプの需要が今後、飛躍的に伸びると見込んでいる。GPMと日本電産グループの製品・技術の統合により電動ポンプ分野でのシナジー効果を見込んでいる。

日本電産は2006年12月に仏自動車部品大手のヴァレオからモーターズ・アンド・アクチュエーターズ事業を買収。現在は日本電産モーターズ・アンド・アクチュエーターズとして事業展開している。その後、中国や日本でも企業の合併・買収(M&A)を積極化しており、日本電産エレシスは2014年3月に買収したホンダエレシスを前身とする。

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