ベルギー化学大手ソルベイは、中国の自動車産業の持続可能な発展をサポートする製品をより多く展開する方針だ。
世界最大の自動車市場である中国では、自動車の普及が拡大するのに従って排気ガスによる大気汚染やエネルギー消費といった問題に関心が高まっている。ソルベイ・アジアパシフィックのラウデンバッハ社長は、膨大な人口を抱える中国では、経済成長に伴い輸送とインフラが拡大しており、持続可能なモビリティが環境問題と並んで重要になっていると指摘する。
ソルベイは持続可能でより環境に優しい自動車のための素材の研究開発に重点を置いており、特にシリカ、エンジニアリングプラスチック、バイオケミカル、コーティング素材、特殊化学品に力を入れている。同社は、軽量車両、電動化、パワートレインの効率、グリーンテクノロジーの4つを優先分野に位置づけ、中国自動車市場におけるプレゼンスを高めることを目指している。
ソルベイは中国で工場を17カ所、研究開発拠点4カ所を運営し、約2,900人を雇用している。2013年の同国での売上高は7億6,000万ユーロで、ソルベイにとってアジア・太平洋地域で最大の市場となっている。
