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2015/3/6

企業情報 - 部品メーカー

蘭NXP、米フリースケール買収で最終合意

この記事の要約

オランダの半導体大手NXPセミコンダクターズ は2日、米同業のフリースケール・セミコンダクタの買収で最終合意したと発表した。両社を合わせた売上高は100億ドルを超え、自動車用半導体と家電制御などに用いられるマイクロコント […]

オランダの半導体大手NXPセミコンダクターズ は2日、米同業のフリースケール・セミコンダクタの買収で最終合意したと発表した。両社を合わせた売上高は100億ドルを超え、自動車用半導体と家電制御などに用いられるマイクロコントローラ(MCU)製品で最大手になるという。同取引は当局の認可や両社の株主総会の承認を経て、2015年下半期に完了する見通し。

フリースケールの株主は今回の取引で、普通株1株当たり6.25ドルの現金とNXPの普通株0.3521株を受け取る。フリースケールの買収価格は118億ドルで、フリースケールの負債も含めると総額167億ドルになる。

NXPは今回の買収により、自動車用半導体では日本のルネサスや独インフィニオンなど抜いて首位に躍進する。独経済紙『ハンデルスブラット』によると、同分野の市場シェア(2014年4月時点)は、ルネサスが13.3%、インフィニオンが9.6%、STマイクロエレクトロニクス(仏伊資本、本社:スイス)が7.9%で、これらにフリースケール(7.4%)とNXP(6.5%)が続いていた。今回の措置により両社合わせたシェアは13.9%となる。

自動車用半導体は、運転支援システムやインフォテイメント機器、燃費向上技術などで需要が高まっている。また、電気自動車に搭載する半導体は従来モデルよりも多いため、電気自動車の普及が進めば半導体の需要も増えると見込まれている。

2014年の売上高はNXPが約56.5億ドル、フリースケールは46億ドルだった。

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