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2015/3/13

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独コンチネンタル、仮想キーの合弁設立

この記事の要約

独自動車部品大手のコンチネンタルは12日、ベルギーの自動車販売大手ディーテレン(D’Ieteren)と仮想キーサービスを事業とする合弁会社OTAキーズ(OTA keys)を設立したと発表した。カーシェアリング […]

独自動車部品大手のコンチネンタルは12日、ベルギーの自動車販売大手ディーテレン(D’Ieteren)と仮想キーサービスを事業とする合弁会社OTAキーズ(OTA keys)を設立したと発表した。カーシェアリングやレンタカー会社、フリート管理向けに携帯端末を使用した仮想キーサービスを提供する。当初は欧州で事業を開始し、将来はアジアやアメリカ市場への進出も視野に入れている。

OTAキーズの本社はベルギーのブリュッセルに置く。同社は例えば、近距離無線通信技術(NFC)や低消費電力のBluetooth Low Energy(BLE)を通して、スマートフォンと車両の間でデータをやり取りし、ドアのカギを開錠したりエンジンを始動したりできるサービスや、スマートフォンのアプリから利用したい車両を選んで予約できるサービスを提供する。

仮想キーのデータはスマートフォンのSIMカードに保存され、ドアや車内に設置した受信機で読み取る仕組み。空いている車両にスマートフォンをかざすとサーバーが自動で仮想キーを設定してスマートフォンに送信するシステムや、ナビゲーション機能やシートの位置やお気に入りのラジオ局などのデータを記憶する機能なども利用できるという。

OTAキーズのシステムはすでに、フランスのトゥールーズで実施したパイロットプロジェクトで実証試験を終えているほか、モナコのカーシェアリングサービスですでに利用されているという。

ディーテレンはベルギーでフォルクスワーゲン(VW)グループの自動車やヤマハの自動二輪を販売するほか、子会社のベルロン(出資比率:94.85%)を通して世界34カ国で自動車ガラスの修理・交換サービス事業を展開している。

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