自動車用の冷却ファンやブラシレスDCモータ（BLDC）、空調用のファンなどを製造するドイツのイービーエム・パプスト（ebm-papst）は3月18日、子会社イービーエム・パプスト・サンクト・ゲオルゲンの生産能力増強や新しい機械設備の導入に約1,000万ユーロを投資すると発表した。同子会社の本社がある独南部のサンクト・ゲオルゲンに近いハーゲンモースにプリント基板の新工場を建設する計画。このほど鍬入れ式を行った。
第一フェーズでは、約500万ユーロを投資し、生産面積約3,500平方メートルの生産棟を建設する。サンクト・ゲオルゲンの本社から従業員60人が2016年1月から新工場に移る予定。生産移管によりサンクト・ゲオルゲンで空いたスペースは研究開発業務などに使用する。
同子会社の独ヘルボルツハイムの工場は、ここ数年で約3,000万ユーロを投資して自動車技術のハイテク拠点に育て上げた。自動車事業を強化する一方、産業用の空調部品は段階的にハンガリーのベセス（Vecses）工場に集約していった。ハンガリー工場には今後、約450万ユーロを投資して約7,000平方メートルの生産棟を建設する計画という。
