ロシア鉄鋼大手セベルスタリは9日、ルノー・日産との間で圧延材の受注契約を結んだと発表した。契約期間は3月から6月までで、セベルスタリはチェレポヴェツ製鋼所で生産した圧延材をモスクワとトリヤッチにあるルノー・日産と傘下のアフトワズの工場に供給する。セベルスタリが供給する圧延材は、二つの工場で必要とされる量の83％になるという。
セベルスタリのゴシュカ営業本部長によると、チェレポヴェツ製鋼所では今年、顧客からの需要に安定的に対応できるよう冷間圧延機の改修を実施する。改修が完了すれば、自動車の部品生産に適したより幅の広い圧延材の生産が可能になるという。
セベルスタリはルノー・日産のほか、フォルクスワーゲン（VW）、ゼネラルモーターズ（GM）、現代自動車、起亜自動車、PSAプジョーシトロエンなどロシア・独立国家共同体（CIS）に工場を持つ大手自動車メーカーに圧延材を供給している。昨年の供給量は210トンと、前年から6％増加した。
