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2015/5/8

企業情報 - 部品メーカー

マーレ、排熱利用の独エンジニアリング会社を買収

この記事の要約

独自動車部品大手のマーレは5日、独エンジニアリング会社のAmovisを買収したと発表した。4月30日に、同社の全資本を2015年1月1日に遡って取得した。Amovisは低温域の廃熱を電気エネルギーや機械的なエネルギーに変 […]

独自動車部品大手のマーレは5日、独エンジニアリング会社のAmovisを買収したと発表した。4月30日に、同社の全資本を2015年1月1日に遡って取得した。Amovisは低温域の廃熱を電気エネルギーや機械的なエネルギーに変換するオーガニックランキンサイクル(ORC)と呼ばれる技術を得意とする。ORCは自動車の内燃エンジンの排気熱を利用した燃費改善技術などに活用されている。

Amovisはスタートアップ企業として2003年にベルリンに設立された。従業員数は現在25人。ORCの導入により、商用車では燃費を最大4%削減することができるという。ORCはこのほか、バイオガス発電設備の熱電供給システムにも導入されている。

マーレは、Amovisの技術とマーレの排熱利用に関するノウハウの統合により、トラックの二酸化炭素(CO2)排出量削減技術の開発を強化する計画。さしあたり2020年からマーレのORC技術を採用したトラックが道路を走行するようになると見込んでいる。

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