スイスの電池メーカー、ルクランシェは5日、バッテリーパークの開発を手がける独ユーニコス(Younicos)からバッテリーパワープラント(BPP)を受注したと発表した。受注総額は850万ユーロ。
ユーニコスがポルトガル、アゾレス諸島のグラシオーザ島で進めているマイクログリッド・プロジェクトに、BPPをすぐに稼動できる状態で納品する「ターンキー」方式で提供する。受注契約にはチタン酸リチウム(LTO)を使った二次電池電池電力貯蔵システム(BESS)と、電気・機械・土木工事を含むEPC(設計・調達・建設)が含まれている。
ユーニコスがグラシオーザ島に導入するマイクログリッド・ソリューションは、再生可能エネルギーに電力貯蔵システムを組み合わせたもの。完成すれば、同島の再生可能エネルギー比率は現在の15%から65%ヘと上昇し、化石燃料への依存度を大幅に引き下げることが可能になる。