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2015/6/19

一般・技術・その他 (旧)

DHL、欧州~中国間の複合輸送に新ルートを追加

この記事の要約

独郵便・物流大手のドイツポストDHL は17日、国際輸送サービスを提供するDHLグローバルフォワーディングが欧州~中国を結ぶ複合輸送サービスの定期便に新ルートを追加すると発表した。ハンブルク(ドイツ)と河南省鄭州を結ぶル […]

独郵便・物流大手のドイツポストDHL は17日、国際輸送サービスを提供するDHLグローバルフォワーディングが欧州~中国を結ぶ複合輸送サービスの定期便に新ルートを追加すると発表した。ハンブルク(ドイツ)と河南省鄭州を結ぶルートで、輸送日数は17日。両都市の間を鉄道で貨物輸送し、各都市から陸上輸送で配送する複合輸送サービス。フルコンテナ輸送(FCL)と小口混載輸送(LCL)を選択できる。すでに週1便で運行を開始しており、7月からは週2便に増やす。DHLでは、自動車産業や技術分野、消費財分野に需要があると見込んでいる。

■ 中国の3都市で複合輸送サービス

中国から欧州に向かう複合輸送サービスはこれまで、蘇州→ワルシャワ(ポーランド)、成都→ウッジ(ポーランド)の2ルートでそれぞれ週1回の定期便を運行していた。また、欧州から中国に向かう複合輸送サービスは、ワルシャワ→蘇州の間で運行していた。

ハンブルク~鄭州のルートは双方向を運行しており、これにより中国から欧州に向かう定期便は3ルート、欧州から中国に向かう定期便はハンブルク→鄭州、ワルシャワ→蘇州の2ルートに増えた。

成都→ウッジのルートはカザフスタン経由で欧州に向かう西回廊で、蘇州~ワルシャワのルートはシベリア経由の北回廊。ハンブルク~鄭州の輸送は西回廊(カザフスタン経由)となる。

DHLによると欧州~中国間の複合輸送では、海上輸送に比べ輸送時間を10~21日(発着地点によって異なる)短縮することができる。また、二酸化炭素(CO2)排出量は航空輸送に比べ最大90%削減できるという。

DHLは欧州~中国間の輸送サービスを強化しており、2014年には西回廊で温度管理機能付の鉄道輸送サービスを開始した。これにより寒暖差に敏感な貨物(製品)も一年を通して鉄道輸送できるようになった。

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